これからの思考の教科書  酒井穣

これからの思考の教科書  酒井穣  ビジネス社  2010



 また勤務先の取締役の本だ。



 これからのビジネスパーソンには、ロジカル・シンキング、ラテラル・シンキング、インテグレーティブ・シンキングの3つの思考法が必要だと書いてある。そして、それらについての解説がある。



 つい最近、ロジカル・シンキングについて日経文庫の本を読み、会社の研修に参加し、なんとかモノにしたいとあれこれやっている所に、さらにもう2つもの思考法が必要だと言うから、いい歳になるまで勉強をサボってしまった私にとってはもうパニック寸前である。



 しかし、読んでみると非常に分り易い。特に、ラテラル・シンキングというのは、ある一定以上の役職を目指すには本当に欠かせないものなのではないだろうか。多くの会社では、職位が低いうちは手順や方法などがだいぶ決められ、一位の範囲で忠実に、正確に、仕事をこなしていく事が多いだろうから、ロジカル・シンキングが役立ちそうだ。しかし職位が高くなるに従って、手順や方法などについての裁量は増えていき、ある程度まで行くと、目標に到達するまでの過程については自由になる。そこで業績を飛躍的に高めるには、ラテラル・シンキングが必要になってくる、という事は自然ななりゆきとして想像できる。



 非常にありがたい本だ。ぜひとも、3つの思考法を意識していこうと思う。



これからの思考の教科書 ~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~ [単行本(ソフトカバー)] / 酒井 穣 (著); ビジネス社 (刊)

これからの思考の教科書 ~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~ [単行本(ソフトカバー...