「ホームページ・ユーザビリティ」ヤコブ・ニールセン
「ホームページ・ユーザビリティ」 ヤコブ・ニールセン エムディエヌコーポレーション 2002
古書店でこのタイトルを見つけたとき、思わず「怖いもの見たさ」を感じてしまった。
駆け出しのウェブマスターという身で会社のウェブサイトの全面リニューアルに携わった。作業は完了した。リニューアル後のサイトは、新規顧客獲得向けというはっきりとした目的を与えたので、出来の善し悪しは新規顧客がどれだけ増えるか、という事になる。コンバージョン率には、ウェブサイトのユーザビリティが大きく影響する。
リニューアルにあたって、デザインやレイアウトには随分こだわったつもりだ。他社より特別高い金額を払っている訳ではないのに迷惑だろうなあと思いながら制作会社に何度も相談の連絡を入れ、競合他社のサイトをチェックしまくり、それらの良いと思った部分を寄せ集めては臆面もなく真似して、出来上がった時にはそれなりの満足感があった。
しかし、事を性急に進めるあまり、世界的な権威のガイドラインをチェックする、という作業は怠ってしまっていた。その事に古書店の店頭で気付かされたのである。
学生の頃の成績表を読む気持ちに似て、ドギマギしながら夢中で読んでいくと、ほとんどがガイドライン通りになっている事が分かった。これには安心した。
ただ、ヤコブ・ニールセンのガイドラインを満たしているからといって、新規顧客が増えるわけではないだろうし、逆に満たしていなくても新規顧客をジャンジャン増やしているサイトはあるかも知れない。ヤコブの信奉者になる必要は無いだろう。なんせひとりの研究者の意見だし、ウェブで検索すれば実務者からの批判もワンサカ見つかる。しかしどう考えても、駆け出しのウェブマスターが独自のこだわりだけで考えるより、広く支持されている世界の第一人者の意見を知っておく事が有意義であるとしか考えられない。
何より役に立ちそうなのは、「当社のウェブサイトのここをもっとこうすればいいと思う」という、明らかに思い付きレベルのガヤみたいな意見を封じ込める場合だ。ウェブマスターはこれを六法全書の様にデスクに鎮座させておけば、心強いのではないだろうか。そんな冗談はさておき、少し古いものではあるが、読んでみれば今でも大きくは変わっていないし、実務上十分に役立つ情報と言えるだろう。
![Amazon.co.jp<br><br /><br><br />( Webデザインの秘訣を書いた本はいくらでもあるが、ほとんどの著者は理論と実践の間に大きなギャップを残しており、読者にはそのギャップを埋める仕事が課されることになる。本書は確実な計量的分析を行い、具体的な考察と提案をすることでそのギャップに果敢に取り組んだものである。本書ではWebサイト公開の最重要ポイントとしてホームページデザインに焦点が絞られた。 <p> 決定版ともいえる本書は、Webユーザビリティの産業専門家として広く知られたヤコブ・ニールセンと、ユーザープロファイリングの専門家マリー・ターヒルによる共著である。共同制作の結果、実用的効果を期待できる類例のない書となった。Webデザイナーならさっそくページを繰り、あますところなくその知恵にあずかることだろう。 <p> 冒頭の章では、ホームページに盛り込みたい特徴と機能性をチェックするための正確なガイドラインが、いくつか示されている。「見本によって内容を示す」「グラフィック・デザイン」などの項目に書かれた詳細な説明を読めば、読者はたちどころに興味をそそられ、さらに先を読みたくなる。これらのガイドラインには信頼できる統計と、「ユーザーはよそのサイトばかり見る」という不吉な「ヤコブの法則」も付け加えられた。そこにはサーチや個人情報保護ポリシーやロゴなど、さまざまな約束事の扱い方について興味深い統計も示されている。 <p> それを経てWeb上の最も有名な50のホームページを体系的に解体分析しているところが本書のウリである。著者は労を惜しまずユーザビリティを厳しく分析する。個々のサイトは説明図によって、いわばその不動産利用法が分析され、専門家の目で率直に要約される。そのあとホームページの個々の項目が鋭く指摘され、分析されて改善の可能性をさぐる、という展開となる。 <p> Yahoo、CNET、イーベイなど権威あるWebサイトの活動を批判するのは大胆だが、著書の優れた仕事はそうした有名サイトのデザイナーにとっても必読書となるだろう。そのほかの読者にとっては貴重な福音といえる書である。(Stephen W. Plain, Amazon.com))<br><br /> ホームページ・ユーザビリティ ~顧客をつかむ勝ち組サイト32の決定的法則 [単行本] / ヤコブ ニールセン, Jakob Nielsen, Malie Tahir (著); 風工舎 (翻訳); エムディエヌコーポレーション (刊)](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_uW4xd74nMNOndwPfvBs9jXrwclHjyUDKa9ZZsFgeqpJ3_GQC_--ileAqIjtlEiI4O7TwhN_VKszJ7GvR73QK-37I-b6TWwam-MjtRQ-KlJQkWXeFPta4RTB9sPoxnDrGU=s0-d)
ホームページ・ユーザビリティ ~顧客をつかむ勝ち組サイト32の決定的法則 [単行本] / ヤコ...
古書店でこのタイトルを見つけたとき、思わず「怖いもの見たさ」を感じてしまった。
駆け出しのウェブマスターという身で会社のウェブサイトの全面リニューアルに携わった。作業は完了した。リニューアル後のサイトは、新規顧客獲得向けというはっきりとした目的を与えたので、出来の善し悪しは新規顧客がどれだけ増えるか、という事になる。コンバージョン率には、ウェブサイトのユーザビリティが大きく影響する。
リニューアルにあたって、デザインやレイアウトには随分こだわったつもりだ。他社より特別高い金額を払っている訳ではないのに迷惑だろうなあと思いながら制作会社に何度も相談の連絡を入れ、競合他社のサイトをチェックしまくり、それらの良いと思った部分を寄せ集めては臆面もなく真似して、出来上がった時にはそれなりの満足感があった。
しかし、事を性急に進めるあまり、世界的な権威のガイドラインをチェックする、という作業は怠ってしまっていた。その事に古書店の店頭で気付かされたのである。
学生の頃の成績表を読む気持ちに似て、ドギマギしながら夢中で読んでいくと、ほとんどがガイドライン通りになっている事が分かった。これには安心した。
ただ、ヤコブ・ニールセンのガイドラインを満たしているからといって、新規顧客が増えるわけではないだろうし、逆に満たしていなくても新規顧客をジャンジャン増やしているサイトはあるかも知れない。ヤコブの信奉者になる必要は無いだろう。なんせひとりの研究者の意見だし、ウェブで検索すれば実務者からの批判もワンサカ見つかる。しかしどう考えても、駆け出しのウェブマスターが独自のこだわりだけで考えるより、広く支持されている世界の第一人者の意見を知っておく事が有意義であるとしか考えられない。
何より役に立ちそうなのは、「当社のウェブサイトのここをもっとこうすればいいと思う」という、明らかに思い付きレベルのガヤみたいな意見を封じ込める場合だ。ウェブマスターはこれを六法全書の様にデスクに鎮座させておけば、心強いのではないだろうか。そんな冗談はさておき、少し古いものではあるが、読んでみれば今でも大きくは変わっていないし、実務上十分に役立つ情報と言えるだろう。
ホームページ・ユーザビリティ ~顧客をつかむ勝ち組サイト32の決定的法則 [単行本] / ヤコ...