ビジネスにちょうどいいG-SHOCK GW-6900-1JF
ビジネス用の時計にG-SHOCKのGW-6900-1JFを使い始めてから、もう9年ぐらいになる。機能に不満はないし、飽きもしない。壊れない限り、まだまだ使おうと思う。
社会人になって約20年だが、これほど長く使い続けた腕時計は無い。オメガやロンジンやティソなども使ってみた事はある。それらもいい時計だったが、こんなに長くは使わなかった。このG-Shockの使いやすさにはかなわない。そしてこの時計を9年間仕事用に使った今なお、別の時計に買い替えたいなんて気が起こらない。
今はだれでも、正確な時計機能を持つスマホを持ち歩いている。それでもなお腕時計はビジネスアイテムとして、あるいはビジネスウェアの一部として、人々の関心を集めている。たくさんお金が稼げるようになったからいい腕時計を買おう、という声をよく聞く。しかし高級なものさえ身につければ良いという事はなく、注意も必要だ。ビジネスの内容や業界にもよるが、あまりに高価で目立つ腕時計をしている事が、かえって成金趣味的であったり、荒稼ぎをしている様に見えてしまったりして、胡散臭さや信頼感のダウンにつながってしまう場合もある。
そんな事を考えても、G-SHOCKは無難なもののひとつだ。価格的にもほどほどだし、機能性を重視した時計を身に着けるというのは、質実剛健で堅実に思え、むしろ好印象だという見方をされる場合もある。だからといって、チープ過ぎてみすぼらしいという事もない。
私が社会人になりたての20年位前は、G-SHOCKはカジュアル過ぎるので、ビジネスで身に着けてはダメ、みたいに言われる事も少なくなかった。しかしそれから時が経ち、世の中は変わった。日本のビジネスウェアは全体的にカジュアル化が進んだ。そして、G-SHOCKを愛用したりコレクションしたりしてきた世代の人々が会社の重要なポジションに就く時代になってきた。今ではもう、20年程前のようにビジネスでのG-SHOCKがダメだなんて話も聞かなくなった。そういう会社もあるのかも知れないが、今ではもう珍しいぐらいの少数派だろう。
- G-Shockを象徴するような、真骨頂のデザイン
- ワイシャツの袖の邪魔にならない、大き過ぎないサイズ
- 曜日がアルファベット3文字、しかも7セグメントでなくドットの文字で読みやすい
- 真っ暗な場所でも一発で押せる正面位置のバックライトボタン
- 充電池の残量が常に表示されている
- ソーラー電波のG-Shockの中では最も安い価格帯
もう9年も前に買ったのに未だに使いやすいと感じるのは、細かい部分までよく出来ているからなのかも知れない。考えてみれば、9年間も売られ続けているモデルというのもまたすごい事だ。ただ、G-Shockはモデルの入れ替わりもけっこうある。このGW-6900-1JFもいつまでカタログに残り続けているかは分からない。10年の節目が近づいて、予備を買っておこうか、と考え始めた今日このごろだ。
今のところは普通に手に入るので、関心のある人は、一度見るだけ見ておく価値はあると思う。こんな銘品はそうめったにない筈だ。
GW-6900よりも小ぶりな、いわゆるスピードモデル。GW-6900よりはひとつ上の価格帯だ。黒のカラーと控えめなサイズは、これまたビジネスで使いやすい。ちなみに、ここにG-LIDEを載せているのは曜日が読みやすいから。G-LIDEでない5600系だと、曜日表示が2文字の7セグメント表示なので、これに比べてだいぶ読みづらい。
上のGWX-5600-1JFに比べてマットな質感でカラーリングもモノトーン化され、さらに落ち着いたカラーリング。ドレスコードの厳しい職場でも怒られずに使えそう。私がGW-6900を買った当時は、まだ見かけなかった。今買うとしたら、これもいいかも知れない。