自転車(ママチャリ)にサブキャリアを装着
自転車の荷台がもう少し大きければいいのに
もともと付いている標準的なサイズのママチャリのリアキャリア(後ろの荷台)を、もっと大きいものに拡張したい場合に取り付ける、専用のパーツがある。それをサブキャリアという。私は自分の自転車(ママチャリ)にそのサブキャリアを装着して、拡張してみた。どういう形なのかというと、下の写真の様なものだ。自転車に取り付けるために専用に設計されたもので、もちろん、強度はしっかりしている。
GRK RC-11 ラゲッジBOX(荷箱)用サブキャリア(自転車専用)私は普段自転車を近所での買い物などに利用している。ある日私はふと、実用車という種類の自転車の事を思い出した。昭和の時代によく酒屋さんやお米やさんやふとん屋さんなど、多くの商店が配達や運搬に使っていたガッチリした自転車だ。最近は、街でも見かける機会が減った。調べてみると近年は需要が減り、それに伴い多くの製品が既に生産終了になってしまった様だ。
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パナソニックの「レギュラー」。つい最近生産終了してしまった。 |
あの自転車に付いている大きな荷台は、今の時代でも便利なんじゃないか、と思った。私のママチャリにはもともと荷台が付いているが、小さなものだ。その荷台がもっと大きければもっと荷物を積みやすいのに、と思っていた。
そんな関係の情報をあれこれ調べてみた所、荷台をまるごと交換するのではなく、今ある荷台に取り付けて拡張するという、あと付け改造のパーツが売っているという事が分かった。それを「サブキャリア」と呼ぶのだという事も同時に知った。価格はそれほど高くない。実用車をまるごと買う価格なんかに比べたら、ケタ違いに安上がりだ。これは買うしか無い。
けっこう色々なタイプの製品が売られているので、Amazonや楽天などあれこれ調べ、その中で最も大きいものを買った。なぜ最も大きいものを選んだかというと、わざわざ買うのに、元々付いているキャリアと比べて大して変わらないサイズだったら意味がない、できるだけ違いをはっきり感じたい、という考えが浮かんで来たからだ。
しかし、いくら便利さのためとは言え、見た目の事も多少は気になるものだ。既にオッサンである事は否定しないが、とはいえそこまで年配ではない。おじいちゃんみたいな雰囲気になってしまうのはいやだ。手づくりでチャリに奇妙な改造をしている職業不詳の奇人みたいな雰囲気になってしまってもいやだ。そんな事を心配しつつ取り付けてみたのだが…
心配していた様なおじいちゃんぽさも、奇人みたいな感じも無い。もともとの車体の小洒落たデザインの雰囲気もあいまって、むしろ、どことなくこだわりのありそうな、外国風でお洒落な雰囲気すらする。ヨーロッパとか、あるいは西海岸で見かけそうな、エコに関心のありそうな知的でシャレオツな人々の雰囲気すら漂っている。いや、それは流石に自画自賛が過剰だった。ともあれ、ひとまずおかしくはないので、安心した。
取り付けは、付属のステー(穴開きの鉄板)で挟み込み、付属のボルトとナットを使い上下から締め合わせて固定するという単純な方式によるものだ。単純ではあるけれど、荷物を載せるのには十分な位に、ガッチリと固定できている。試しにつかんで引っ張ってみると、荷台がズレる事などなく、自転車全体が動く。取り付けの作業は、改造なんて呼ぶほどの大したものでは全然ない。ほんのちょっとした家事の延長みたいな感覚で取り付けは完了する。これぐらいならDIYや機械いじりに慣れている人に限らず、誰にでも簡単にできると思う。
リアキャリアの積載性を拡張する方法としては、この様に市販のリアキャリアを取り付ける以外に、ウッド素材でキャリアだとかボックス状の荷台を作るという、より本格的な改造も選択肢のひとつだ。そういう方法も最近人気がある様だ。それはこのサブキャリアの取り付けよりも一層シャレオツなのだが、木材を使うのだとすれば、高温多湿で雨の多い日本の気候ではきちんと塗装などの防腐対策をして、それなりにしっかり考えて作らないとすぐにカビたり腐ったりという問題が発生しそうな気がする。ズボラな私にとっては、メンテナンスの面では、メッキされたスチールの方がだいぶ楽だろう。
ちなみに取り付けたママチャリは、 近所のホームセンターで買った丸石自転車の26インチのごく普通のママチャリだ。外装6段変速つきで、電動アシストは無い。サブキャリアを取り付けた分、車体の重量は増えているはずだが、乗っていて重くなったと感じるほどの違いはない。
サブキャリアの商品の説明としては、「ラゲッジBOX用」と書いてあるので、この上にさらに蓋付きボックス等を載せて使うという使い方を想定している様だ。 しかし、ボックスを使わずに、平らな荷台として使っても何ら問題は無さそうである。強度はしっかりしているし、落下防止のゴムひもを通したりフックを引っ掛けたりしやすい。
ママチャリのリアキャリアはもともとある程度の積載性があるものだが、それでもビールの箱買いだとか、米を買ったりだとかをしたい場合にはどうしても小さくて、積み方に神経を使わなくてはならないし、運んでいる最中も心細いものだ。それをこのリアキャリアで拡張してみたところ、すごく積みやすくて思った以上に便利になった。いったいどれくらいの大きさになるのかというと、例えば、電子レンジだとか、スーパーのレジカゴだとか、A4サイズ対応の複合機だとか、その位のもがちょうど良く載りそうな大きさだ。24缶の箱入りの缶ビールや10kgの米ぐらいのものは、重心を取るために細かい位置に気を配るなんて事がもはや必要なく、ポンと載せるだけでまるで心配なく積めるようになる。落下防止のゴム紐を掛けるのも、荷物の下側にまで手を回さなくて済むので、楽々だ。
これまでも「自転車って便利な大発明だなあー」なんて思って生きてきたが、その便利さがさらにもう一弾、目に見えてアップしたのだ。あれだけ便利だった自転車に、まだこんなポテンシャルがあったなんて。
2021年の追記
ここ最近は、緊急事態宣言が発出されて、不要不急の外出を控えるため、買い物の時は以前より多くの量をまとめ買いする様になったし、そもそも外食をしなくなったので買い物する量自体が増えた。以前から便利さを実感できてはいたのだが、今ではもっとこのサブキャリアの恩恵を存分に受けている事を強く感じている。特に実感するのが、米と酒を買う時だ。食料品は全体的に、一回で買う食品の量が増えたのだが、特に酒と米を買う日は大荷物だ。しかしそんな時だって、広くて安定感のある荷台に簡単に載せてスピーディーに持ち帰れるので、ものすごく気楽で、気軽だ。やはり中途半端な大きさのものでなく、思い切って大きめのものを選んで正解だった。
上の写真の自転車に取り付けた製品はこれ。いわば「特大サイズ」。積載性を目一杯アップさせたい人におすすめ。
GRK RC-11 ラゲッジBOX(荷箱)用サブキャリア(自転車専用)
これがいわば通常の大型サイズ。取り付け前と比べると、はっきりとした違いが出る。これぐらいになるともう、箱買いのビールや10kgのお米だって、気軽にラクラク積めるレベルになる。
荷物が落下しにくい浅型のバスケット状。後で存在を知って、これにすればさらに良かったかも、と思っているのがこの「フィックスキャッチ」。箱買いの缶ビールもすっぽり入る大型。縦向きでも、横向きでもどちらでも取り付け可能。カラーも選べる。
昭和インダストリーズ CZ-01 フィックスキャッチ
サブキャリアと併せてものすごく便利なのがこのゴムひもだ。これが何とも安くて高品質。 よく出来ている。
ユタカ ゴム リング付きバンジーコード 8mm×200mm 混色 BCR209
ボックスを取り付ける場合こんなのが売れているらしい。サブキャリア無しで普通のキャリアに取り付けられる場合もあるという。確かに、買ったものをポンポン放り込めるというのは、荷台に荷物を載せてくくりつけるのとはまた違う手軽さがある。今はビニール袋も有料だし、これもまた便利だ。
アイリスオーヤマ ボックス RVBOX 密閉 カギ付 460 グレー/ダークグレー 幅45.5×奥行36.1×高さ35.1cm
大型のボックス。日本一周サイズ。買い物ばかりでなく、旅の荷物を入れる事を考えられるレベル。

密閉バックルストッカー KB-540 ダークブルー
自転車用パーツの専門メーカーからこんなバスケットも発売されていた。実用性に欧米のオシャレをプラス。ここにガーデニンググッズか、あるいはフランスパンとワインボトルを載せて自由が丘あたりを走ってみよう。
コンテナバスケット(自転車カゴ) 前/後ろ用 【OGK】SPB-001 レトログリーン(緑) 〔自転車パーツ/アクセサリー〕
フロントバスケットを交換する手もある。おしゃれな見た目であると共に積載面がよりソリッドでフラットなウッドとスチールの組み合わせのフロントパスケット。フック付きのネットやゴムも掛けやすい。
RITEWAY(ライトウェイ) 自転車 前カゴ アーバン フロントバスケット 013405
ウッドとスチールの素材の組み合わせのリアキャリア。大型で積載量も充実。
MINOURA(ミノウラ) KCL-1R キングキャリア 黒/木 大型リアキャリア 36061