食器洗いのスポンジが安いほど良いという考えは間違いだった
100円ショップでボリュームが最も多いものを買っていたあの日
私は長い間、品質の大きな違いがあるとも気付かず、ひたすら値段の安いスポンジを描い続けてきた。100円ショップで、10個以上入って100円のものだとか、ドラッグストアのノンブランド品で6個ぐらいで78円のものだとか、そんなものを買っていた。そういうものを買っては、自分は買い物が上手だと思い込み、安さに満足していた。
スポンジの価格にこんなにも幅がある理由
そんなある日、スーパーに出かけた時に、スポンジ特売のPOPを見かけた。2個278円でスポンジが特売だという。100円ショップで10個以上も買える食器洗い用のスポンジが、たったの2個で278円もして、それを特売だというのだ。何かの間違いだろうか。
いやいや、冷静に考えれば、いくら何でも、そんなレベルの大間違いををする様な店が、商売を続けられるはずがない。100円ショップで売っているスポンジと、スーパーで2個278円で特売されていたスポンジとは、確かに見た目は似ているけれども、実はまるっきり違う商品だったりするのではないか。そう思うと、そのスーパーで売っている特売品を、ちょっと試してみたい気持ちになった。
買ってみたらやっぱり別物だった
結局、使ってみたらその違いが心底よく分かった。使い心地に雲泥の差がある。そして耐久性もまるで違うのだ。100円ショップのスポンジの寿命は、私の場合だいたい1ヶ月位だ。1ヶ月ぐらいでボロボロになって、ちぎれて来たりする。そうなると交換だ。
スーパーで買った高品質なスポンジは違う。3~4ヶ月使えた。3~4ヶ月ぐらい使ったら、裏のタワシ部分が摩耗してなくなってしまった。その状態でもスポンジ部分だけを使う事はできるのだが、カップやポットの茶渋の擦り洗いができないのは困るので、その状態になってしまったら私は新品に交換している。
ここまで耐久性が違うとは、正直思っていなかった。結局、安物のスポンジと、しっかりした品質のスポンジとでは、材質の樹脂の種類が根本的に違うのだろうと思う。
コスパを比べてみると
単純な寿命の長さを比較すれば、 高品質なスポンジは100円ショップの激安スポンジの3~4倍程度だ。ただ、価格の差は3~4倍よりももっとある。高品質なスポンジは100円で買える事はめったに無く、通常はもっと高い。このように、価格と耐久性だけで比較したのでは、高品質なスポンジは割高という事になってしまう。
しかし、耐久性に関しては、ただ単に寿命が長いという事の他に大きな違いを感じるのは、弾力があって使いやすい状態で使える期間の長さに大きな差があるという点だ。高品質なスポンジは、適度な弾力があるままで3~4ヶ月使える。これに対し100円ショップのスポンジは1週間でヘナヘナになってしまい、あとは捨てるまでの2~3週間はそのヘナヘナの状態で持ちこたえている感じなのだ。弾力がしっかりしたスポンな時とヘナヘナのスポンジとでは、洗剤の泡立てやすさから、食器のこすりやすさから、使ったあとにブシュッと絞ったときの水切れの良さから、日常的な使い勝手がまるで違っている。
結論
考え方は人それぞれ色々あると思うのだが、私はこうだ。スポンジは、形があって使えさえすれば良い、 という考えをしていたのだが、その考えはすっかり無くなり。満足なコンディションでどれだけ長く使えるか、という事も考える様になった。実際に体験してみると、同じ様に考える人はきっと少なくないと思う。
今では私は、Amazonでちょいちょい価格をチェックして、安く売っているタイミングで多めに買いだめしている。そうすると、近所のスーパーやドラッグストアよりも、さらにもう少し安く買える。
高品質スポンジの代名詞的存在、スコッチブライトのお得用セット。アマゾンでまとめ買いすれば、スーパーの特売価格よりもさらに安い。
スコッチブライトの、研磨剤が無い不織布が張り付いたタイプ。プラスチック等のやわらかい素材の食器にもキズが付きにくい。
日本の高品質スポンジの老舗、キクロン。高級品だが、アマゾンでよく探すとこんなお買い得価格のセットがちょいちょい見つかる。表示が紛らわしいけど、2個セットなので近所で買うより断然安い。
長方形をちょっと削ったX字型。食器のくぼみに入りやすい。
不織布や研磨剤を貼り付けていない、シンプルなスポンジのみのタイプ。耐久性、水切れの良さ、泡立ちの良さがネットで話題のパックスナチュロン。