家でのレギュラーコーヒーの作り方
家で美味しいレギュラーコーヒーを作って飲めば安い
─レギュラーコーヒーは安くて気分をリフレッシュできる─
家でレギュラーコーヒーを飲んでいますか。
コンビニややマクドナルドのコーヒーは安くて美味しいですね。でも、それらのコーヒーをたくさん買ったり、缶コーヒーをたくさん買って飲んでいる人は、レギュラーコーヒーを家で入れてみる事をおすすめします。ずっと安く飲めます。いちばん安いタイプの普及品の豆を使えば、マグカップ1杯分を10円~20円ぐらいで飲めると思います。
それから、コンビニやマクドナルドのコーヒは、コストや効率をかなり重視したもので、使っている豆は普及価格帯の、安価なものです。コーヒーの入れ方だって、全自動式の機械を使って短時間で入れるわけですから、さすがにどこも妥協していないなんて考えられません。しかしそれでもあんなに美味しい訳です。似たような品質の豆を使って、もう少し丁寧に入れればもっと美味しくなる余地はあります。家でレギュラーコーヒーを入れるにあたり、たとえ近所のスーパーの売り場で一番安い普及品の豆を買ってきても、丁寧に手で一杯ずつドリップする方法なら、コンビニやマクドナルドよりもおいしいコーヒーを入れることができる可能性は十分あります。
当たり前ですが、レギュラーコーヒーはインスタントコーヒーよりも圧倒的においしいです。そして大抵の缶コーヒーよりも美味しいです。
私はコーヒーが大好きで、カフェオーナーになろうと思ってコーヒーショップに就職して修行した事すらあります。今はやめて建築と不動産の仕事をしていますが、今でもまだコーヒーは大好きで、そしてレギュラーコーヒーを毎日家で作って飲んでいます。いつか、機会があれば喫茶店の営業許可を取ってお客さん向けのカフェのコーナーを併設したいとも思います。コーヒーは豆の銘柄によって酸味や苦味の強さに違いがあります。人それぞれ、コーヒーの中でも自分の好きな銘柄の味があると思います。ただ私の場合、コーヒーが幅広く好きなので、多少自分の好みと違っていても「これはこれで美味しい」と満足できる事が多いです。私以外にもそういう人はけっこう居ると思います。そういう人こそ、家でレギュラーコーヒーを入れて飲んでみたら良いと思います。手軽な出費で、美味しさを感じられて、満足感や安らぎも得られるでしょう。
おいしいコーヒーを飲む事はテレワーク中のストレス解消にもなります。自分の家でコーヒーを入れて飲めば、一時的に家の外に抜け出して外に買に行く場合のように、サボっている様に疑われそうな心配もありません。コーヒーを入れるちょっとした作業そのものも、一種の気分転換になります。この点でもまた、テレワークとの相性が良いと思います。
それではレギュラコーヒーの入れ方を、写真を参考にしながら順に見てみましょう。写真をたくさん載せているので、初めての人にもわかりやすいと思います。
レギュラーコーヒーの入れ方
コーヒーの入れ方には色々な方法がありますが、ここではおそらく一番簡単な方法である、ドリップ式という方法での入れ方を説明します。ドリップ式は、少ない道具でできますし、使う道具もコンパクトで安価です。後片付けや道具を洗うのも簡単なのでおすすめです。
お湯を沸かす
マグカップ1杯分のコーヒーなら300cc前後です。電気ケトルならあっという間に沸きます。手順として、まず電気ケトルのスイッチを入れてお湯を沸かし始めてから、お湯が沸くのを待っている間に他の準備をすると、時間の無駄が省けるのでおすすめです。
カップにドリッパーを乗せる
カップのだいたい真ん中辺りに乗せるだけです。あまり端に寄り過ぎて不安定にならなければ大丈夫です。
フィルターに軽く折り目を付ける
フィルターは、もともとは真っ平らです。フィルターは、お湯をかけたときに変な方向に曲がったり貼り付いたりする事があります。それを防ぐために、ドリッパーの形に近い形になるように軽く折り目を付けます。ちょっと折り目をつけるだけですが失敗がものすごく減って効果はとても大きいです。折り目の位置にはそんなに神経質になる必要はありません。ドリッパーの形にだいたいフィットするような形になればOKです。慣れれば1-2秒の動作でできるようになります。ドリッパーを濡らしてフィルターを貼り付けるという方法を勧める人も居ますが、折る方が楽だし早いと思います。
ドリッパーにフィルターを乗せる
乗せるだけです。フィルターとドリッパーができるだけ密着する様に、スポッと差し込む様なイメージです。
フィルターにコーヒー豆の粉を入れる
マグカップならティースプーンに山盛り1.5-2杯分ぐらいです。コーヒーカップならティースプーンに山盛り1杯ぐらいです。粉の量を調節するとでき上がりのコーヒーの濃さが調節できます。濃くしたいときは粉の量を増やして下さい。
沸いたお湯を注ぐ
お湯が沸いたら上から注ぎます。お湯がぬるいとちゃんとコーヒーが出ません。一方、熱すぎると余分な苦味やエグみが出ると言われます。ただ、ぬる過ぎるより熱過ぎる方がずっとマシです。ぬる過ぎるとちゃんと出なくて、明らかに飲みづらいものができあがってしまいます。熱すぎれば、余分な苦味がでるなどと言われますが、そこまで激しい味の違いはなく、上級者が評価できるぐらいの微妙な味わいの違いです。なのでいちばん最初のうちは、ぬる過ぎない事に特に気をつけるようにする事が大事で、沸きたてのお湯でも良いと思います。慣れてきたらすこし冷ますなどの調節をして研究してみて下さい。
中心にばかりお湯を注ぐと、粉が周囲に追いやられてしまいます。すると粉全体をしっかり活用できず、使った粉の量の割に薄いコーヒーになってしまいます。周りのほうからぐるぐると、粉をフィルタの中心に集めるようにして注ぐと、お湯が粉を十分に通過して、粉の持っている味と香りが存分に出ます。
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真ん中に注ぐとこうなります。ずっとこのまま注いでしまうと、使った粉の量の割に薄いコーヒーになってしまうのでよくありません。粉をぐるぐると周りから囲むように注ぎましょう。 |
ところで、お湯を注ぐ直前に「蒸らし」 という工程を加えるとよりおいしくなるという事が言われています。慣れてきたら試してみて下さい。しかし蒸らしをしないからといって、まずくなるという程の事ではありません。蒸らしをすると、もともとおいしいものがさらに一層おいしくなる、という話だと思って下さい。
できあがり
お湯をたくさん注ぎすぎるとあふれるので、時々量を見て確認しながらお湯を注いで行きましょう。カップにちょうどいい量が溜まったら、出来上がりです。これで飲めます。お砂糖やミルクを入れてもおいしいです。
コーヒーの粉のカスは、水気が垂れない程度に切れたら、そのまま生ゴミのゴミ箱に捨てて大丈夫です。普通の温度や湿度で、人が普通に暮らせる程度に空気が循環している環境ならば、腐敗してきたり嫌な臭いが出たりする事はありません。むしろ、コーヒーのカスから漂うコーヒーのにおいがいいにおいだという人は多いと思います。
レギュラーコーヒーを飲むために必要なもの
道具にこだわればきりがありません。しかし簡単に始めるには、お金はそんなに掛かりません。これだけのものがあればOKです。
- マグカップ(またはコーヒーカップ)
極端に大きいとか、小さいとかでなければ、好きなものでOKです。
それなりの使用頻度になると思うので、安さで選ぶよりは、使い心地が納得できるものを選ぶと良いと思います。口が大きくて底に手が届きやすいものが洗いやすいです。また、底の面積が大きいものが安定して倒れにくいです。
- コーヒー豆(引いてあるもの。引いていないものと区別するため「粉」と呼ばれる事もあります。)
はじめは挽いてあるものを買うと手軽だと思います。このコーヒーは、スーパーやコンビニでよく見かけるメーカーのものではありませんが、安くて美味しいと思います。
- フィルター
こだわりのある人は布や金属のものも使いますが、一般的には紙です。はじめは、安さで選んで良いと思います。極端に小さいと、お湯を注ぐのが難しくなります。このカリタというメーカーは、コーヒー用品ではよく知られた日本のメーカーです。スーパーやホームセンターで最もよく見かけるメーカーだと思います。手の届きやすい価格で、品質がしっかりした製品を作っているメーカーだと思います。
- ドリッパー
最初は、安さで選んで良いと思います。これも極端に小さいと、お湯を注ぐのが難しくなります。反対に極端に大きいと、洗ったり収納したりするのにかさばります。
プラスチックの製品は安くて落としても割れにくく、扱いやすいと思います。透明なものは、フィルターのセットの具合が見て確認できたり、カップの中にどれくらいの量のコーヒーが入っているのか見えたりするので、便利だと思います。
- 電気ケトル
ふつうのやかんでも良いですが、電気ケトルの方がずっと楽だと思います。日本のメーカーの高いものを買うと、早く沸いたり、省電力だったりします。
電気ケトルはコーヒー以外にも、緑茶を入れたり料理用のお湯を沸かしたりするのにも色々使えるので、本体の価格が少々高くても性能の良いものや省電力なものを選ぶと良いと思います。私はタイガーの製品を使っています。湧くのが早く、蓋の開け締めのしやすさや、お湯を注ぐときに垂れずキレが良い点など、色々よくできていて使いやすいと思います。
