楽天モバイルの問題点を整理すると

楽天モバイルは安い。だから利用している。

しかし他の大手キャリアには無い不便さもある。

それでも今の所、安さや不便さなど、プラスマイナスを総合して考えると少しはプラスだと思うので、使い続けている。

だからといって、その不便さの部分は完全に無視できるかというとそんな事はなく、ずっと気にはなっている。このユーザーにとっての不便さを楽天モバイル側から見れば、未解決の問題点だと言ってもいい。

ではその問題点とは、具体的にどのようなものなのか。一度整理してみた。

  1. 留守番電話の解除ができない
  2. WiFiに接続した状態で電話を発信すると強制的に番号非通知になる
  3. 特殊な無料通話がウリだが、それを使うと通話が録音できない
  4.  頻繁にデータ通信が不能になる

1.は、いちおう切り替えるためのメニューを楽天モバイルは用意しているが、それがちゃんと機能しない、という状況だ。楽天モバイルも認識をしていてお詫びっぽい事を公式サイトにも載せているが、それでも年単位で修正が完了していないという、めずらしい状況になっている。

2.は、これはまあ、不便ではあるものの、通話無料を実現するために特殊なIP電話の仕組みがある様なので、個人的には多少許せる気がする。楽天モバイルでは、他社の「カケーホダイプラン」みたいに、ただ単純に電話がかけ放題なのかというと、そうではない。「楽天リンク」と呼ばれる専用アプリを使って発信するとかけ放題状態になるという仕組みがある。独自の知恵と工夫で、ユーザーの無料通話を実現してくれているありがたいものだ。しかしそれはそれとして、彼ら自身がこの不具合に気づき、公式サイトのFAQに掲載しはじめてから現在まで、年単位の時間が経過している。本気で解決しようともしないでずっと放置したままにしている姿勢だとも受け取れてしまい、その点ではちょっとどうなのかな、と思う。

3.は、2に近い部分もある。しかし、より不満は大きい。せめてクラウドでない、端末本体だけで録音できる機能を付加する事だけでもできるようにする事は技術的にそこまで難しい話ではないと思われる。ネットを見ると苦情の声が特に多くて、流石にこれを無視するのは相当なもんだな、という印象だ。内容的にも、通話内容が記録できるという事が、社会全体の言った・言わないの水掛け論を減らすことに直結するものだ。社会的に有用性があり、なんとかして欲しいという多くの声がある。彼らが一民間企業だというのも分かるが、インフラという事業分野なのだから、こうした公共性というものにもう少しまともに向き合うべきな気がする。

4に関しては、私はそうなのだが、みんなそうなのかは分からない。 ひょっとすると私のスマホ端末の側に問題があるのかも知れない。

操作していて、あれ、ニュースの記事が読めないぞ、なんて事がある。気が付くとこんな表示になっている。

 

電波が受信できない状態の表示

この状態では通信ができないので、設定→ネットワークとインターネットという順に進んで、SIMをOFF→ONという操作をする。そうすると問題が解消して、しばらく普通に使える様になる。

家の固定回線のWi-Fiにしばらく接続てから、外に出て家のWi-Fiの圏外になり、キャリアの回線に繋がった直後にこの問題が起こることが多い。

家から外に出て、駅に着いて、急いでモバイルSuicaをチャージしたいタイミングなんかでちょうどこの状態になっている事が多く、めんどくさくてイラッとする。

ちなみに私が使用しているスマホ端末はUnihertzのJelly2という機種だが、楽天モバイルではなくJelly2のほうに問題があるのかも知れない。 

今はまだ楽天モバイルの安さが他社をリードしている状況だと思うので、不便さはあってもまだ楽天モバイルを利用している。しかし業界内の競争というものがある。仮に、上に書いたような問題の無いキャリアがインパクトのある値下げをしてきた時には、一気にそちらに乗り換えてしまうという事は十分あると思う。価格の安さと機能的な問題点とは、人によって評価の重み付けが違っているだろうから、総合的な評価には個人差が結構あると思う。自分自身は、今回まとめてみて、楽天モバイルと他のキャリアとでは安さに大差があるという訳ではなく、総合的に考えればほんの僅かな、微妙な差しか無いんだな、という感想だ。