最強コスパの国産ポストマンシューズ

シンプルで無骨なデザイン、それでいてつま先のキャップが無い事で履き心地がマイルドなポストマンシューズは、実用性の高さも着回しのしやすさもピカイチの靴だ。

ポストマンシューズと名乗っている訳ではないけれど、外観的にはまるっきりポストマンシューズな、日本のメーカーの安価で質の良いワークシューズが見つかった。しかも同時に3タイプ見つかった。

若い頃の私は、こういうワークシューズは米国か英国の製品にしか目が向かなかった。ブランドの雰囲気だけで判断していたのだ。高い割にそんなに履きやすくないとか、作りが粗っぽいと本当は感じていても、すっかりブランドの雰囲気に憧れてしまっていて、製品の欠点を素直に認める事ができないでいた。

そんな考えが変わったのは、仕事でしばらく海外暮らしを経験したときだ。私は日本から持ち込んだビジネス用の革靴を現地でたくさん履いて履きつぶした。日本の靴屋さんでどこでも売っている、1万円でお釣りが来るぐらいの靴だ。現地でも同じ様なものが手軽に新調できるかと思っていたのに、そうではなかった。クッション性、グリップ力、屈曲性などがあって同じぐらい歩きやすいものを買いたいと思って探してみても、現地の靴はずっと履きづらい。見た目は良くても、歩きやすさはまるで違う。同じ位歩きやすい革靴といったら、デパートに置いてあるコール・ハーンやロックポートやフィットフロップみたいなブランドの製品ぐらいしか無かった。もちろんそれらは高い。しかも日本で買うよりもなぜか高い。

私はそれでようやく日本の革靴の良さに気付かされた。そんな私は日本に一時帰国する機会があれば、日本の靴屋さんで革靴を買って、それをスーツケースに詰めて現地に戻ったりしたものだ。2足詰めて戻った事もある。

日本製が安くて履きやすいのはビジネス用の革靴ばかりではない。ワークシューズだってそうだ。英米をはじめ外国メーカーの製品は雰囲気はかっこいいけれども、作りが粗っぽくて履き心地がイマイチ、という事がよくある。

それに対して日本のメーカーの靴は、縫い目などを見れば靴作りの素人ですら一発で分かるぐらい作りがきちんとしている。履き心地も良く、耐久性もある。

我々日本人が憧れるワークシューズの本場、英米の人たちが日本に来てたまたま存在を知ったらきっと喜んでお土産に買って帰るのではないか。そんな逸品たちだ。


適度にカジュアルで幅広い服装に合わせやすい。飲食店やホテル等の制服にも採用される。「ハイグリップ」という名称は、水濡れや油分のある場所でもグリップが効いて滑りにくいという事を表している。アッパーも人工皮革で、これまた水濡れに強い。ソールはEVA+合成ゴムで、軽量ながら耐久性にも、重量が両足で560gと、革靴ではなかなか無いレベルの軽さ。

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この中では最もワーク色が濃くタフな雰囲気。発泡合成ゴム+合成ゴムのソールで加水分解しにくく、耐久性がピカイチ。EVAよりはやや重いものの、長靴などでよく使われている発泡ゴムによるムチッとした柔軟性があり、ハードな外観ながらクッション性と屈曲性に優れ、かなり丸みのあるラウンドトゥで指がリラックスできる、足に優しい履き心地。アッパーは天然皮革(ガラス張り牛クロム革)。つま先のキャップが無くてここまでラギッドな雰囲気が出ていて、足が快適で耐久性も優れている靴というのは、世界的にも珍しい。

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この中では最もカッチリとした、アメリカのポストマンシューズを思い起こさせる媚びない雰囲気のデザイン。落ち着いた雰囲気でビジネススーツに合わせても違和感が無い。発泡ポリウレタンのソールで加水分解には注意を要するものの、JIS T8103 一般静電作業靴に相当。靴底がアースして電気を逃がす構造により、静電気のスパークを防ぐという特殊機能を持っている、エンジニアリングの現場にも対応した製品。
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