通勤用の水筒を試行錯誤して行き着いたのは

私は一日中デスクワークをする仕事をしています。毎日水筒を持って通勤しています。いわゆるマイボトルです。この職場では、コロナ禍の中で働き始めました。
働き始めた当時、職場周辺の飲食店はランチ営業をしていませんでした。1軒のコンビニが普通に営業し続けていたのですが、ランチタイムに大勢の利用客で混雑するのに不安があり、私は利用しませんでした。私は前日に自宅近くのスーパーでパンを買っておき、それを通勤カバンに詰めて出勤し、昼休みに自分の席で食べる事にしました。すっかり習慣化してしまったので、コロナ禍が明けて、飲食店のランチ営業が再開された今でもそのパターンが続いています。最近のパンはどれを食べてもおいしいという事もまた、一因だと思います。
昼休みにはパンを食べるのと一緒に水筒の飲み物を飲みます。職場には自動販売機がありますが、特別好きな飲み物が売っている訳ではなく、価格的に安くもないので、利用する気が起こらなくなりました。水筒の中身は、納得行くようにあれこれ試行錯誤をしました。その果てに、2種類の飲み物のオリジナルレシピを考え出しもしました。
その2種類の飲み物とは、
「レモン果汁ウォーター」

「リンゴ酢ウォーター」
です。インターネットで調べた情報を参考にしながら調整を重ねてレシピが定着しました。
どちらも常温です。その前は、常温の単なる水(自宅のキッチンの浄水器を通した水道水)を結構長く愛飲していましたが、「レモン果汁ウォーター」と「リンゴ酢ウォーター」はただの水よりももっと爽やかさがあって、仕事中に飲めばリフレッシュ感がより得られると思います。砂糖などは入れませんのでさっぱりしており、後味はスッキリしています。また、常温でもマズく感じません。レシピを紹介します。

レモン果汁ウォーター レシピ

材料

  • 市販のボトル入りレモン果汁(ポッカレモンやサンキストレモンなど)

作り方

  1. 水筒にレモン果汁を数滴~ティースプーンに1杯ほど入れる(お好みで調整)。
  2. レモン果汁を入れた水筒に、水を満タンまで入れる
  3. 水筒のフタをして軽く振り、全体を混ぜる
  4. できあがり

リンゴ酢ウォーター レシピ

材料

  • 市販のリンゴ酢(純リンゴ酢でも、そうでない安いリンゴ酢でもどちらでもOK)

作り方

  1. 水筒にリンゴ酢を数滴~ティースプーンに1杯ほど入れる(お好みで調整)。
  2. リンゴ酢を入れた水筒に、水を満タンまで入れる
  3. 水筒のフタをして軽く振り、全体を混ぜる
  4. できあがり
好みに応じてレモン果汁やリンゴ酢の量を調整し、風味の強さを調整して下さい。私はどちらかというとあまり濃くせず、ほんのり香りが付く程度の薄めのものが気に入っています。「薄いとマズい」みたいな事はありません。むしろ、濃くしてしまうと酸っぱくて飲みづらくなる気が私はしています。水は、浄水器を通した水道水を使っています。普通の水道水でも、ペットボトルやウォーターサーバーの水でも、普段飲んでいる水を使えば手軽で良いと思います。リンゴ酢は、穀物酢のようにツンと来るキツさはありませんので、やや高級な純リンゴ酢を使わなくとも、リンゴ酢でありさえすれば、飲みやすいドリンクができます。
また、私は携帯性をとても重視しているので、あえて保温性のない、コンパクトな水筒に入れて常温で飲んでいますが、魔法瓶に入れて冷えたものを飲めばよりおいしいと思います。
レモン果汁ウォーターもリンゴ酢ウォーターも、次の様な条件を意識しながらレシピを考えました。
  • 材料代が安い
  • 材料が手に入りやすい
  • 材料が置き場所を取らない
  • 忙しい朝でもすぐに準備できる
  • 水筒に汚れが残らない
  • 夏場でも傷みにくい
  • 肥満の原因にならない
  • 材料は飲み物の材料以外にも使える
ところで、レモン果汁もリンゴ酢も、酸性の液体です。ステンレスのボトルに入れてはいけないのでは、と気になるところですが、上に書いたレシピならば問題ないでしょう。というのも、たしかにレモン果汁もリンゴ酢も、そのままではpH2~3程度の酸性ですが、これを水で少なくとも100倍以上に薄めます。そうすると、せいぜいpH5程度か、もっと弱い酸性になります。コーヒーは、大体pH5ぐらいの弱酸性です。モカやキリマンジャロなどの酸味の強いコーヒーですと、pH4ぐらいの場合もあると言われています。水筒メーカーは、ステンレスボトルにコーヒーを入れても問題ないとしていますから、ここで紹介しているレモン果汁ウォーターとリンゴ酢ウォーターでもpH的に問題はない筈です。それでもどうしても気になるとか、あるいは濃いめのレシピで作りたいなどの場足は、果汁などに対応できる耐酸性のコーティングをしてあるボトルを使ったり、ステンレス以外の、樹脂やガラスなどで耐酸性のある材質のボトルを使うようにして下さい。

家では、上のレシピをアレンジして、砂糖やハチミツを加えたり、水の代わりに炭酸水を使ったりしてジュースの代わりに飲む事もあります。実際にジュースを買う量は減りました。ランチ代を安上がりで済ませるようになったところに、飲み物代まで安上がりになったので、以前に比べて貯金が貯まるペースが上がりました。


おすすめの水筒

私は水筒の中身ばかりでなく、水筒の本体に関してもあれこれ考察して、納得できるものを見つけました。それは業務用の広口瓶です。もともと水筒ではないものを、水筒代わりにして使っているのです。しかしこれがとても使いやすくて気に入っています。
私の場合、冬場は250cc、夏場は500ccか1000cc(1L)の容量でちょうどいいです。
「ナルゲン」というメーカーのアウトドア用のボトルが有名です。ナルゲンはそのアウトドア用のボトルに形がよく似た、業務用の広口瓶も製造していて、業務用ボトルのメーカーとしてもよく知られています。私はそれらのナルゲン製品を色々と見ているうちに、「ナルゲン製に限らず、業務用の広口瓶は水筒として使えるのではないか」という仮説を思いつきました。ナルゲン性の広口瓶はそこそこいい値段なのですが、国内メーカーの業務用の広口瓶はもっとずっと安いです。その仮説を検証するために、試しに国内メーカーの広口瓶を買って、水筒として使ってみました。そうしたら十分使えました。そればかりか、とても使いやすいものでした。以来、私は広口瓶を水筒として愛用しています。
ふつうの半透明の広口瓶にレモン果汁ウォーターやリンゴ酢ウォーターを入れて、遮光タイプの黒い広口瓶にブラックコーヒーを入れて、使い分けるという事もする様になりました。広口瓶の良いところには

  • 安い
  • 軽い
  • 丈夫
  • 酸/アルカリに耐性がある
  • 幅広い温度に対応できる
  • かさばらない
  • フタが大きく開いて洗いやすい
  • パッキンが無いので雑菌が繁殖しにくい
  • パッキンが無いので洗うのが楽
こういった事があります。広口瓶はとにかく安いので「洗って何度か使えたら元が取れそうだ」なんていう、半ば使い捨て感覚で買ってみたのですが、使ってみると思いのほか耐久性があり、年単位で長持ちしています。


ひとつ注意すべき点としては、広口瓶を買う際には「中栓なし」タイプを選ぶ事です。
広口瓶には、柔軟性のある中栓がパッキンの様な働きをして漏れを防いでいるタイプと、精度の高い成形技術によって中栓もパッキンも無いのに漏れないというタイプがあります。価格は両者とも同じぐらいです。水筒として使うなら後者のほうが圧倒的に使いやすいと思います。反対に中栓のあるものは、水筒として使うには実用性にだいぶ厳しいものがあると思います。

興味のある人は、このように「業務用の広口瓶を流用して水筒として使う」という事を試してみて下さい。











この記事をツイッターで広める