図面を扱う人におすすめの無料PDFビューア

AdobeのAcrobat Readerがもうダメ

無料のPDFビューアだと、画面表示や印刷の美しさではAdobeのAcrobat Readerがやはりピカイチです。

その点は問題ないのですが、しかしいつの間にか機能が減ってしまったようです。特に印刷まわりの機能が劣化してしまった事は、私のように図面を扱う人間にとっては大ダメージです。かつて使っていた、同じくAdobe のAcrobat Reader DCという無料のビューアではその辺りが気になったような記憶がありません。きっと、Adobe Acrobat Reader DCからAcrobat Readerというものにいつの間にか変わって、その時に機能を劣化させたのではないでしょうかね。

それでもなお、ケチな職場は有料のソフトを与えてくれません。

そんな中で見つけたのがFoxit Readerです。

Foxit Readerの弱点を克服

しかしこのFoxit Reader、

  • 画面に表示される線がAcrobat Readerのようにシャープな細い線でない
  • 印刷すると文字だけがちょっとヘン
という弱点があります。

ところが、デフォルトの設定を変更するとその弱点を克服できるという事が分かりました。

  • 画面に表示される線を細くてシャープな線にする
  • 印刷の時の文字のポストスクリプトを止める

この2種類の設定をするだけで、私としては問題なしです。個人的にはAdobeのAcrobat Readerの事なんてもはやどうでも良くなりました。

それではそれぞれの設定について見ていきましょう。

画面に表示される線を細くてシャープな線にする

表示→表示設定→ページ表示→線の太さを表示のチェックを外す

印刷の時の文字のポストスクリプトを止める

1.ファイル→環境設定→ページ表示→細い線を強調する(H)のチェックを外す

2.ファイル→環境設定→印刷→テキストを図形として印刷(フォントの埋め込みを無視)(G)をチェック

これでもうFoxit Readerの大きな弱点は克服できたと思います。

Foxit Readerの印刷機能のいいところ

はじめにAdobeのAcrobat Readerの印刷機能ではなぜダメなのかというと、印刷するのにわざわざ一度ファイルを開いた状態にしないと印刷できないからです。大量の図面を大急ぎで印刷する人間にとっては、地獄です。
一方のFoxit Readerは、
  • PDFファイルを右クリックすると、「印刷」という項目が出てくる
  • プリンタのキューにPDFファイルのアイコンをドラッグアンドドロップすると印刷できる
という機能がちゃんとあるのです。確か昔のAdobe Acrobat Reader DCにはあったと思うのですが。しかし、今となってはどうでもいい話です。私にはFoxit Readerがありますので。
さらにFoxit Readerには、他にもいい所があります。動作が早くて、サクサク動きます。ファイルを開くのにも時間が掛かりませんし、印刷も早いです。図面を扱う人には、お勧めです。
Foxit Readerは、ここからダウンロードできます。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/foxitreader/