自転車の変速機を使いこなそう
なぜ自転車に変速機がついているの?
変速機をうまく使うと、疲れずに、早く、より遠くまで走れるよ。
変速機は、走る場所の状況に合わせて、上手に切り替えて使うんだよ。
ほとんどの自転車の変速機は
- 3段変速
- 6段変速
のどちらかだよ。スポーツ用の自転車や、高い自転車には、もっとたくさん変速できるものがあるよ。
変速機には軽いギアから重いギアまで、ギアが順番に並んでいるよ。
軽いギアと重いギアをうまく使い分けて切り替えながら走るのが、上手な走り方だよ。
軽いギアと重いギア
はじめに、軽いギアと重いギアがあることをまず覚えよう。
それぞれ特徴があるので、基本の特徴をしっかり覚えておく事が大事だよ。
軽いギア
軽い力で、ラクに漕ぐことができるよ。
だけど、たくさんペダルを回しても、少ししか進まないんだ。
重いギア
ペダルを少し回すだけで、自転車がたくさん進むよ。
だけど漕ぐのに力が要るから、足が疲れやすいんだ。
軽いギアと重いギアの中間のギアは、軽いギアと重いギアの中間のような特徴があるんだ。
ギアの使い分け方
軽いギアと重いギアがある事を覚えたら、それぞれをどんなときに使ったらよいかを知っておこう。使い分けが上手になると、疲れずに、早く、遠くまで走れるようになるよ。
軽いギアを使うと良いとき
発進するとき
発進するときは、ペダルを強く踏まないといけないよ。そのときに、軽いギアだと、少ない力で自転車が進み出すよ。いちばん軽いギアで発進すると、足が疲れにくくて、フラフラしにくいよ。
下り坂の途中で発進する時は、2番めに軽いギアで発進してもいいんだよ。
自転車が進み始めたら、ギアをひとつ重いギアに切り替えてみよう。そしてスピードに乗ってきたら、もう一段ギアを重いほうに切り替えてみよう。そうやって、スピードに合わせてギアを切り替えると、自転車は効率よくどんどん進んでいくことができて、足が疲れにくいよ。
登り坂
登り坂を進むときは、ペダルを強く踏む事が必要だよ。だけど軽いギアを使うと、軽い力で進めるよ。軽いギアにすると、自転車はゆっくり進むよ。登り坂は、ゆっくり進んで登っていくものだと覚えておくといいよ。
急な登り坂では一番軽いギアを使って、ゆるい登り坂では、少し軽いギアを使うというように、坂に合わせてギアを選ぶと、足が疲れにくくて、時間もかかりにくいよ。
重い荷物を運ぶとき
飲み物やお米などの重い荷物を自転車に積んで走るときは、何も積まないで走るときよりも、少し軽いギアにすると運転しやすいよ。疲れにくくて、自転車がフラフラしにくいよ。
地面がデコボコしているとき
地面がデコボコしている場所を走る時は、軽いギアにすると自転車が安定しやすくて、ラクに走れるよ。
重いギアを使うと良いとき
長い直線を走るとき
長い直線を走る時は、重いギアにすると、早く進めるよ。より短い時間で目的地に着くことができるよ。
街でのギアの切り替えのくふう
街には、他の自転車や、歩行者や、クルマがたくさん通っているよ。信号もたくさんあるよ。だから街を自転車で走るときには、発進したり停まったりが多いよ。
発進してから停まるまでの間に、上手にギアを切り替えるようにすれば、疲れにくく、早く、遠くまで自転車に乗れるようになるよ。
外装変速機の場合は、変速機を切り替えてからペダルをもう半回転ぐらい回せば、チェーンが移動して変速が完了するよ。一段ずつ変速するのが基本だよ。一気に変速しようとすると、チェーンが外れたり、おかしなところに挟まったりして、故障する事があるよ。だから停まろうとする場所の少し手前から、ギアを順番に下げていく準備が必要だよ。
ペダルを強く踏み込んでいる途中は、変速機の切り替えができないよ。軽い力でペダルを回しながら変速機を切り替えるか、一瞬ペダルを止めて変速機を切り替えたあと、すぐにペダルを半回転ぐらいさせて変速するのが、外装変速機の変速のしかただよ。
内装変速機の場合は、ペダルが停まっているときに、変速機を切り替えるよ。変速機を切り替えたらすぐにギアが切り替わるよ。赤信号で停止している間に変速機を切り替えても大丈夫だよ。一気に一番低いギアまで切り替えても大丈夫だよ。