AmazonのCMが意味不明でなくなった寂しさ

ここ最近のAmazonプライムのCMといえば、意味不明さがある種のウリでした。

しかし、2024年、ついに意味の分かるCMになってしまいました。そのCMがこれです。


はじめに、オフィスで働いている若い人が、休憩時間に、別に旨いとも思わずにランチを食べています。その人が、料理の動画を見て、自分で料理する事を思い立ちます。必要な調理器具をアマゾンで買い揃え、凝った料理を作るようになります。やがてオフィスでこだわりの弁当を食べ、満足そうな笑顔を見せるというものです。

最近のAmazonプライムのCMには、ストーリーが意味不明で、さらにその意味不明さから来る薄気味悪さがあり、それが私にとってのAmazonらしさでした。

  • 疲れ切った様子の熟年夫婦でお手伝い券のようなものをやり取りしている
  • 立派なオフィスで働き、家では犬を飼い優雅に暮らしていている人が仕事に不満だらけ

そのような、「これをCMにして効果があるのか?」と疑問になるような、意味不明な世界観のものでした。

ところがひとつ前のCMでは、会社の帰りが遅くて商店の閉店時刻に間に合わないOLがAMAZONで買い物をしているので別に困らないという、かなりわかりやすいCMになりました。それでもまだ、バスに向かって踊りを見せつける変人みたいなものが登場し、独特の薄気味悪い奇妙な感じは健在でした。

それが、現在の最新のCMではすっかりまともなものになってしまったわけですが、いざ実際にここまでストーリーがはっきりして、意味不明さのないされたCMになってしまうと、肩透かしを食らったようで、いつものAmazonらしさが感じられないことに、若干の寂しさを感じています。

結局、CMが意味不明であるにせよ、そうでないにせよ私自身がAmazonを利用する頻度が増えたりなどしないのですが、どうも既に私はAmazonが意味不明なCMを作ってくれる事に期待してしまっているようです。