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11月, 2021の投稿を表示しています

プロが調理に使う「あんべら」を家庭のキッチンで使い倒す

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あんべらとは  「あんべら」という調理器具があります。どこの家庭にもあるわけでなく、どちらかというとプロの料理人や製菓職人が使う業務用の調理器具と一般的には考えられているようです。 しかしプロの料理人に限らず、あんべらは一般家庭で料理する人に取っても、多くの使いみちがあって使い勝手が良い調理器具なのです。便利なので1-2本はどの家庭でも置いておく事をおすすめします。 まずあんべらとは一体どういう調理器具なのかというと、細長いスティック状の板で、両端が半円形にカットされたものです。だいたい材質はステンレスです。スティック状の中央部分がくびれているものもあれば、くびれずにストレートになっているものもあります。構造としてはこの上なくシンプルな調理器具です。   あんべらの外観。私の家にあるのはこの2本。出番は多い。 あんべらの特徴と機能性 調理器具というものは次々新しいものが生み出されます。新しい技術を応用して、昔はできなかった工程を可能にする製品が生まれていきます。しかしだからといって、ふつうの家庭では、収納スペースの限度やらメンテナンスの手間やらの事情で、やたらに手持ちの調理器具を増やすわけにも行きません。むしろ反対に、いかに手持ちの調理器具少なく絞り込んでいくか、というミニマリスト的な方向性で知恵を絞っている人も多いことだと思います。 そのように自分の手持ちの調理器具を厳選する場合に、残る調理器具はきっと 複数の用途に使いまわしが効くもの 収納スペースを取らないもの 洗ったりなどのメンテナンスが楽なもの これらの3つの特徴のうち、3つあるいは2つには当てはまるのではないでしょうか。 あんべらというのは、見ての通り、まさにこれら3つの特徴の全てに当てはまる調理器具なのです。 あんべらは、「あん(餡)」+「へら」という事であんべらという名前で呼ばれています。和菓子屋さんなどが、餡を生地で包む場合に使うための道具、という事です。 似たような道具は海外にもあって、そのため外来語の別名もたくさんあります。「スパチュラ」「スパテラ」「スパテル」「パレットナイフ」などの呼び方です。ただ、これらの呼び方は、ヘラ状の調理器具をある程度幅広く総称したものです。例えば、日本のあんべらの様にシンプルな板状のものばかりでなく、木製のグリップが...

映画「グレタひとりぼっちの挑戦」を見て分かったグレタさんのこと

2021年に日本の映画館で公開されたドキュメンタリー映画「グレタひとりぼっちの挑戦」を観た。 この映画に興味が湧いたのは、2021年の夏の数々のニュースがきっかけだった。2021年の夏には、世界のニュースをみると干ばつ、洪水、高温と乾燥による山火事の大規模化のニュースがあまりにも多かった。それで私は気候変動や環境破壊がだいぶマズい事に既になっていて、もう放ってはおけないところまで来ているのではないかと感じた。それから私は気候変動の事を強く気する様になった。 グレタ・トゥーンベリさんは、世界の誰もが知る、今や最も有名な環境活動家のひとりだと言っていいだろう。しかし、私はグレタさんが実際にどういう事を言って、どういう活動をしているのかをよく知らなかった。しかし、今のおかしな気候の状況を考えると、知らないままで良いという気がしなくなってきた。そこで、このドキュメンタリー映画を見てみる事にした。この人が何を知っているのか、世界の人々は何をすべきだと訴えているのか、まず知ってみたいと思った。 この映画は、いわゆる密着ドキュメンタリーだ。グレタさんが気候変動抑制のための活動の第一歩をスタートするところから、クリアな映像で記録してある。カメラの撮影がプロによるのかアマチュアによるのかは分からない。最近は家電店で買えるカメラでも高画質な映像が手軽に撮影できる。とにかく、映像はたまたま近くに居た人のスマホで撮影されたものだとか、防犯カメラに写り込んだものだとかだけでできているのではない。映像のほとんどは、撮影者がカメラを回して、グレタさんを被写体にして撮影したもので、それを編集した映画だ。 映画を観た事で、満足な情報が得られた。時間を使って観るだけの価値がある内容だと感じた。この映画は多くの人にとって、特にグレタさんに関する情報があまり伝わって来ない日本の人々にとっては、少しでもその人物像に触れることのできる、観る価値のある作品だろうと思う。 日本のマスメディアが伝えるグレタさん 日本のマスメディアが伝えてきたグレタさんに関する報道は、グレタさんの日常的な活動のほんの一部だけを切り取ったもので、それもかなり特定の部分に偏っていたと思う。あるいは今も、偏っていると思う。少なくとも私の接しているメディアはそうだ。グレタさんは、多くのイベントに呼ばれてスピーチを行う。スピーチはいつも強い言...

夜にTVerを見るとCMが多い

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TVerのおかげでテレビ無しでも退屈しない 私はTVerが大好きだ。TVerがあるおかげでテレビが無くても退屈しない。 最近なんて、生放送の帯番組のTBSのラヴィットがTVerで放送される様にまでなった。これは確実にTVが必要なくなる理由のひとつになると思う。 CMが増えたTVer しかしそのTVer、最近CMがとても多くなってしまった。 昼間はそんなに気になることは無い。きっと少ないのだ。しかし夜は明らかに多い気がする。 今の所、地上波のテレビを持たずにTVerを見ているだけならTVの受信料を払う必要が無い。だからその点では感謝しているのだが、それにしてもあまりにもCMが多いと感じる時がこの頃よくある。 CMが入る回数はそんなに変わってはいないと思う。しかし、1回のCMの時間に流れる本数が多くなって、「えー?、まだCM続くの?」と思うぐらいになってしまった。 少し前のTVerのCMといえば ついほんのちょっと前の、プルーム・テックしかスポンサーが居なくて、「♪ながらーにプルーム」の、ベタ塗りアニメのCMを2回見ればCM終了で番組再開、だった頃が懐かしい。もう二度とは戻りはしないのだろうけれど。 思い返せばその頃は、大好きなTVerが採算にのらず、そのうちサービス終了してしまうのではないか、と心配だった面もあった。 今ほどCMスポンサーがたくさん付いていれば、見ていてそんな心配をする事もなくなった。と言っても、収支の状況をちゃんと調べている訳ではなく、素人が勝手に勘ぐっているだけなのだが。 今後のTVerへの期待 運営者は、見る人はCMが多すぎると感じ始めているという事に気付いて、CM単価を見直すなりの対応をしてくれたらありがたいなあ、と思う。CMを見る事と引き換えに無料のコンテンツを見せてもらっているので、あまり勝手な事ばかり言えないけれど、ちょっとバランスが悪いと感じる今日この頃だ。

エクスティンクション・リベリオンのロゴとそごうのロゴが似ているのは

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英国発祥の環境保護の市民団体「エクスティンクション・リベリオン(エクスティンクション・レベリオン,Extinction Rebellion」のロゴと日本の百貨店「そごう」のロゴとは、一見してかなり似ている。 まずは画像で比較してみよう。 左がエクスティンクション・リベリオンのロゴで右がそごうのロゴだ。 図形的に細かく比較してみるとエクスティンクション・リベリオンのほうが円の中身の部分が少し平べったい、そごうのロゴのほうが線が太い、といった違いがある。しかし全体的には、かなり似ていると言える。 調べてみたところ、エクスティンクション・リベリオンのロゴの由来は、砂時計であるという事らしい。人類絶滅を回避するための残り時間は限られており、残り少ないという意味が込められている(「エクスティンクション」とは絶滅を意味する)。 一方のそごうのロゴは、当事者であるそごう広報室によってかつて発表された資料によれば「まるにちきり」と呼ばれる日本の家紋が由来との事だ。「ちきり」とは、繊維加工に使われていた道具の一種である。ただし、「まるにちきり」という家紋にはいくつか種類があり、このそごうのロゴはそれらの中ではややマイナーなもので、「まるにちきり」の中でメジャーな存在として知られるのはまた異なる図形である。一方で、このそごうのロゴと同様の図形の家紋は、「まるに立鼓(りゅうご)」という呼び方をされる家紋のバリエーションの一種でもあって、「まるにりゅうご」の中では、このそごうのロゴの図形はメジャーなバリエーションのひとつだ。色々とややこしい話だ。因みに、「立鼓」とは、ジャグリングや子供の玩具のディアボロの事である。 このように、エクスティンクション・リベリオンのロゴとそごうのロゴとの両者のルーツはそれぞれ砂時計と繊維加工の道具という事で、完全に異なっている。出来上がりの形状がよく似たものになったのは、偶然であるという事だ。